
2025年3月9日(日)、PLAY新丸子サロンホールにて、打楽器三重奏ユニットSen’s3さんをお招きし、「親子向け クラシックコンサート&リズム遊び」イベントを開催いたしました!Sen’s3さんは、洗足学園音楽大学 打楽器専攻を卒業したお三方で構成されたグループ。保育施設、小学校、児童クラブでのコンサートなど、お子さん向けの演奏経験が豊富です。今回はスティールパン、ビブラフォン、そしてカホンの編成でやってきてくれました。打楽器オンリーという個性的な編成で、どんな演奏が聞けるのでしょうか!当日の様子をレポートいたします。
スティールパン×ビブラフォン×カホン…3種の打楽器で届ける多彩な音楽

今回のイベントは、3歳〜12歳ほどのお子様と親御様を対象としたもので、第1部と第2部の全2回に分けて開催されました。打楽器という、普段触れ合う機会の少ない楽器をご家族でぜひ楽しんでいただきたいという本企画。多くの方からご応募いただくことができ、抽選でのご案内となりました。当日はお天気にも恵まれ、お母様のお膝で参加してくれた未就学のお友だちから、「おめかしして来た!」とかわいらしくメイクアップして来てくれた小学生のお友だちまで、みなさん元気に集まってくれました。
Sen’s3のみなさんが入場し、オープニングアクトとして、みんなが大好きな『さんぽ』をはつらつと演奏してくれました!よく知っている曲だけれど、スティールパンやビブラフォン、カホンの音色は初めて聴くというお友だちばかり。興味津々に演奏を聴いてくれました。
そのあとは、楽器の紹介を一つずつ。まず須藤さんが演奏するビブラフォンは、鉄琴の一種で、ピアノの鍵盤のように並べられた音板をマレットと呼ばれる棒で叩いて音を出す楽器です。

音板の下に電気式のファンが回転していて、音にビブラートがかかるようになっていることから、ビブラフォンというそうです。学校のチャイムでお馴染みのキンコンカンコーンを実演してくれたのですが、まさにあの聞き慣れたチャイムそのもの!今後、チャイムを聞くたびに今日のことを思い出しそうです♪
次に紹介されたのは、宗像さんが演奏するスティールパンです。

ドラム缶から作られた音階のある打楽器で、なんといっても倍音をたっぷり含んだ癒しの音色が特徴です。楽器の中を見ると、大きさの異なる凹みが渦巻き状に並んでおり、叩く場所によって音程が異なります。ドレミファソ…の順番に並んでいるわけではないので、演奏するのが難しそう…!
最後は、加賀美さんの奏でるカホンです。

ラテンミュージックでよく使用されるカホンは、ギターのように丸く穴が空いており、内部には弦が張られています。叩く位置によって音色が異なり、バスドラム(低音)、スネア(中音)、ハイハット(高音)とひとつで何役もこなせてしまう優れものです!
その後、再び演奏タイムへ。「マンションのことなら長谷工♪タラタタッタタ♪」でお馴染みの当社(長谷工グループ)のCMソングを演奏してくれたかと思えば、クラシック音楽からバッハの『インヴェンション 第1番』、ポップスから『美女と野獣』など、幅広いラインナップで飽きさせません。今回の編成だと、演奏できる曲は限られてくるのかな…?と勝手に想像していましたが、実際にはさまざまな表現力を見せてくれ、楽器の奥深さを感じることができました。最後は、「みんなで踊ろう!」との声かけが。『アンパンマン体操』『踊るポンポコリン』が演奏され、大人も子どもも大盛り上がりしたところで、あっという間に終演となってしまいました。
見て、聴いて、触って…楽器を身近に楽しむ合奏体験が大人気!
しかし、今回のイベントはここでは終わりません。このあとは、楽器を実際に演奏してみることができるお楽しみの時間がやってきました! 「合奏に挑戦したいお友だちはいるかな?」との呼びかけに、元気よく手が上がります。もちろん、初めて触れる楽器ばかりですが、奏者のみなさんが一人ひとりの年齢や性格に合わせて優しく教えてくれ、すぐにすてきな音色が聴こえてきました。

きらきら星の旋律を覚えて、いざ合奏に挑戦! すると、みんなとっても上手に演奏することができ、会場は拍手でいっぱいになりました。「子どもたちは本当に吸収が早くて、私たちよりもすぐに曲を覚えちゃうくらいですね!」と奏者さんからもお墨付きです。
席で応援したいお友だちには、タンバリンや鈴を貸し出し。リズム隊として重要な役割を担い、大活躍してくれました! これらも立派な、打楽器の仲間です。

合奏のあとは、自由に楽器に触れ合える時間も。合奏は緊張するから…と見るだけだったお友だちも、勇気を出して楽器の元へ。「こんな音がするんだ」「強く叩くと逆に音が鳴らないんだね」と多くの発見をしている姿も見られました。普段近くで見る機会の少ない楽器ばかりとあって、大人の方々も興味津々。少人数制でアットホームなイベントだったこともあり、みなさんが楽器に触れ合う時間をとることができました。

思う存分楽器と触れ合ったら、今度は本当にお開きの時間。名残惜しみながらも、「楽しかった!」と感想を伝えてくださいました。このたびはご参加くださりありがとうございました!
子どもたちの中にきっと芽生える、音楽の種
今回演奏に来てくれたSen’s3のメンバーは、みなさん打楽器専攻を卒業された方々です。実は、打楽器専攻は音楽学部の中でも少し特殊な立ち位置。普通は専攻の楽器(もしくはその仲間の楽器)だけを演奏しますが、打楽器専攻は、打楽器に分類されるものを幅広く勉強します。「カホンのようにリズムを担当する楽器から、ビブラフォン、スティールパンのように音階がある楽器まで演奏するので、いろいろな音楽を学ぶところがおもしろいところです」と加賀美さん。
打楽器を学ぶ魅力はそれだけではありません。打楽器はいろんな国で昔から存在していて、それぞれにルーツや進化があるので、演奏を通して各国の文化や歴史に触れられるという魅力もあるんです。「今回演奏したスティールパンは、19世紀半ばに音楽を禁じられた黒人達が、なんとか音楽ができないかと模索していた中で、ドラム缶が叩く場所によって音が違っていることにたまたま気付いて生まれたものなんですよ」と宗像さん。カホンもまた、奴隷として連れてこられたアフリカ人が、タンスの引き出しや単なる木箱を叩き始めたことが発祥とされているそう。
この話を聞き、音楽は人間にとって決して欠かすことのできない本能的な活動なのだと感じさせられました。どんな環境下でも、音楽と共に力強く生きようとした人々の想いに気持ちを馳せると、音楽の聴こえ方もまた違ってくる気がします。
今回のイベントの感想を伺うと、「みなさんが楽器に興味をもって楽しんでくれることが何より嬉しい。たくさんの方が楽器と触れ合ってくれてよかったです」と須藤さんが笑顔で答えてくれました。「今日来てくれた子たちが、今日をきっかけに打楽器奏者への道を歩み出すことも、あるかもしれないですよね!」と言っていたのも印象的で、いつか奏者としてPLAYに帰ってきてくれたら嬉しいなあとロマンを感じました。
PLAYシリーズはこれからも、音楽を愛する方々に寄り添ってまいります。

左から宗像さん、加賀美さん、須藤さん PLAY新丸子サロンホールにて